Wine Days 2012

今日明日と開催されている日田市源栄町皿山の小鹿田（おんた）民陶祭に行ってきました。
延岡を8:20に出発して、特に渋滞もなく11:30頃到着。
駐車場が少ないという前情報で心配しましたが、12の窯元が並ぶ道の一番奥にあるグランドが臨時駐車場になっていて、そこで無事駐車できました。

放射状や円形に細かい線で幾何学的な文様を入れて行く独特の技法で作られる小鹿田焼。
国の重要無形文化財にも指定されています。
一度見ると、「あ、見たことある！」と思う人も多いのではないでしょうか。

この陶器市は、陶器の美しさもさることながら、陶器市の舞台である皿山地区の秋ならではの美しい環境が、訪れる人の心をしみじみと癒やしてくれる点がなんとも魅力的だと感じました。
やってきた人たちも受け入れてくださる人たちもみな自然と笑顔になるような、そんな雰囲気です。

秋の虫の音色をＢＧＭに、秋色に染まった山あいを歩いてまわると、この情緒ある雰囲気の中に、のどかな「唐臼」の音が響いていることに気がつきます。唐臼についてはあとで説明しましょう。


小鹿田焼の見どころとして、「唐臼」と「登り窯」というのがあります。

前者は、川の水力を利用してししおどしの要領で、「唐臼」と呼ばれるくぼみに筒を打ちこみ陶土をひく技ありの技術・設備。
コーン、コーンと山あいに響くのどかな音は、環境省認定の「残したい日本の音風景百選」にも選ばれているそうです。


後者は、斜面に作られた長くのびた窯。

対流効果によって窯内温度を一定に保てる優れた設備だそうです。


小鹿田焼のルーツは福岡の小石原焼にあるようで、小石原焼の器も類似した幾何学文様を特徴としているようです。小石原焼も見に行きたくなりました。

今日は気にいった陶器をいくつか買ってきました。
小袋定雄窯でぐい飲みと一輪差し。




柳瀬晴夫窯で椀。


坂本正美窯で平皿。


どれも日常で使っていきます。食事がますます楽しみになりますね。

また、小袋定雄窯ではお抹茶とおまんじゅうをいただいてきました。
ちょうどいい小腹満たしになりました。美味しかったです。


日田は梨の山地としても有名で、梨のお酒まで作られているようです。
大きくて甘い新高梨をどっさりゲット！
試食させてもらえてとっても美味だったので買ってきました。


坂本酒店では日田の水と米で作った日本酒「山水（さんすい）特別純米酒（老松酒造）」を購入！試飲もできたようですが運転があるので我慢我慢。

駐車場に戻ったら到着して２時間たっていました。あっという間の２時間でした。
江戸時代中期から受けつがれてきた陶器作りの技術を守っているこの地域の熱い情熱、そして作っている人たちの人柄、川や自然の美しさがしみじみと伝わってくるすばらしい陶器市でした。


さて、陶器市を満喫したあとは豆田地区へ。
昭和の雰囲気を残したこのエリアに行くのは３回目かな？

すでに14:30くらいで、遅めの昼食を食べに蕎麦屋さんへ。
「草八」というお店です。

道路から店までの道が情緒ありますね～。
店内もまた木の梁が見事で、「吉田類の酒場放浪記」のオープニングで出てくるお店みたいにいい雰囲気です。

蕎麦も美味でした！
家内はおろしぶっかけ蕎麦。

私はとり天ざる蕎麦。


天つゆは柚子の香りがして、ぴりりと辛みも。あ！なるほど！！柚子こしょうが入っているのですね。さすが大分！！これは実に美味いです。

蕎麦湯までたっぷり飲み干して満腹に。

食後は豆田のまちを散策。酒屋さん「旭窓酒舗」に吸い込まれて麦焼酎を２本買いました。

はだか麦を使った常圧蒸留の、いわゆる兼八タイプのもの（写真右）と、コーヒーのような甘いロースト香がするもの（写真左）。
夜にさっそくロックでいただいてみましょう。

この酒屋さん、お店の方がとても親切でいろいろ教えてくださいました。
店内にはけっこうレアなものがいろいろあります。電車マニアの人がびっくりしそうなものも飾ってありました。
さすが日田の豆田地区！ディテールまでのこだわりがニクいですねぇ～。

食後のデザートは、麦屋カフェのソフトクリーム。


ここでしか食べられない梨ソフトと、柚子胡椒ソフト。

梨の甘さと香りのよさ！
そして最初は柚子の香りが心地よくあとから辛さ攻めてくる柚子胡椒！！どっちも美味いです。

最後に、冷めても油っぽくないという豆田名物のからあげを「鳥市本店」でゲット。

ＴＶ番組アサデスでも紹介されたお店です。


確かに油っこくない、美味しいからあげでした！

それにしても楽しい日田の一日でした。
天気も良い秋晴れで、心地よい旅情を満喫させてくれました。また行きたい場所です。