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Posted by みやchan運営事務局 at

2005年01月31日

パリ5日目:ベルサイユ宮殿~エッフェル塔


今日は地下鉄と電車を乗り継いでベルサイユまで向かおう。
オペラOperaから地下鉄でアンヴァリッドInvalidesまで行き、そこから電車に乗り換えてヴェルサイユ・リヴ・ゴーシュVersailles R.G.まで向かうのだが、実は乗換え方法がまるでわからない。
読み方不明のプラットホーム表示板とにらめっこしていると、行き先がいろいろあって間違った電車に乗るととんでもないところに行ってしまうことがなんとなく理解できた(笑)。
憶測で表示板を理解・・?したつもりになって、目的地に行くであろう電車に乗り込んだ。

電車のシートはなかなかよいすわり心地。
ただし治安の悪さを反映しているのか、イスや窓ガラスに落書きが目立つ。
東京の電車では見られないことだ。


終点のベルサイユ駅下車。

駅からベルサイユ宮殿をめざす。
この四角い窓の並ぶ建物がそれだ。


入り口にあったルイ14世の騎馬像。ベルサイユ宮殿を建てた人物だ。


さて、入り口はあそこだな・・・・


えっ!?






ベルサイユ宮殿は月曜日は休館日です。皆さん気をつけましょう。行っても中に入れません!!



建物の外で記念撮影して引き返すことに・・・(T.T;)
いやいいやそれでは納得できず、せめて中を覗こう~、と、入り口の窓から館内を覗き撮影してきました。
床面のトーンがきれいです。館内も外も。



今日のランチはベルサイユ駅前のマクドナルドに飛び込んだ。

ハンバーガーは、パテが日本よりもこんがり焼かれていた他は同じ。
紅茶は、カップの中は単なるお湯が入っていて、自分でティーバッグで紅茶を入れるシステムになっていた。
ホテルの朝食でもそうなっていたのでフランスではそれが当たり前なのだろうか。
ハンバーガーも紅茶も1ユーロであった。

予定より早くベルサイユ観光が終わってしまい、再び電車に乗りこんでパリ市内へ。

シャン・ド・マルス・トゥール・エッフェル Champs de Mars-Tour Eiffel 駅で下車。
目の前にはエッフェル塔が聳え立つ。


記念撮影を存分に済ませ、ここからホテルまでぶらぶら歩いて帰ろう。

パリ市内では縦列駐車の光景が至るところで見られる。
写真のように車間距離はわずかしかない。小さな車ばかりとは言え器用に入れるものだ。


ここが有名な凱旋門。現在上部を改装工事中。



凱旋門からシャンゼリゼ通りを歩く。道沿いには様々なお店が並んでいる。
ルイ・ヴィトン本店。ビルに巨大なバッグが・・・。


シャンゼリゼ通りにあるモノプリ MONOPRIX というスーパーマーケットに入って買い物。
フランスの食材に目うつりしてしまう。

下の写真はすべて茸の瓶詰め。何種類もの茸たちの誘惑に負けて、セップ茸の瓶詰めを購入。
どうやら貴重なキノコらしい。


マドレーヌ地区まで戻ってきて、道を尋ねるついでに入ってみたワインショップ。CAVE DE LA MADLAINEと書かれている。

洒落た店構えだが、お店の方も親切に対応してくれて、ブルゴーニュの白ワインを1本購入。特価になっていたものだ。
ルイ・ジャドのオーセイ・デュレス1997.15ユーロくらいで買えた。
購入時に、すぐ飲むのかと聞かれて、日本まで持ち帰るつもりと答えると、輸送後は最低1ヶ月休ませてのむべしと言ってくれた。さらに抜栓後1時間くらいすると香りがぐんぐん開いてくると教えてくれた。ワインを大切に扱ってくれる店員さんの存在は日本では貴重だが、ワイン王国フランスではあたりまえに存在するものだなあと実感した。いい国だなぁ。嬉しいなぁ。

このあと、レゾナンスという雑貨屋さんへ。ガイド本で紹介されていて探していた店なのだが、その本の地図が間違っていていくら探してもたどり着けず、上のワインショップで道を尋ねたのであった。


なんとかたどりついて、店内をいろいろ物色していると、なんという偶然か、2日前にクリニャンクールの蚤の市で、アンティークのソムリエナイフなどを買った店で見せてくれた本を発見!(上の写真)

これは買うしかない!
と運命的再会に感激しながら衝動買い。この本を見ているとアンティークのコルクスクリューへの興味がふつふつとわいてくる。また蚤の市に行って、上の写真の真ん中のタイプなども手に入れたくなってきた。

さんざん歩いて足が棒になってきたが、最後の寄り道。ラヴィニアへ。

先日休みだったという日本人ソムリエールの方も今日はいらっしゃった。日本には入っていないワインなどないかと尋ねてみると、数が少ないものなら、と薦めてくださったのが、下のコーナーのワイン。見ると、ビオディナミで有名なドメーヌ・シャソルネだ。
この作り手はサン・ロマンを拠点とする注目すべきビオビオワインドメーヌなので、サン・ロマン・レ・スーショ2002をさっそく購入。30ユーロくらいだったかな。


ワインショップを出ると、嫁さんがめざとくチョコレートのブランド店、ラ・メゾン・デュ・ショコラ LA MEISON DU CHOCOLAT を発見して吸い込まれていった。

ここで土産用のチョコと自分用のチョコを購入。高価なチョコだが、味わいが複雑で後を引く風味と深いコクがおいしい。

そしてまもなくホテルに到着。


ふう~足がぱんぱんだ~


休むまもなく、ディナーの店へ。
ル・スフレ LE SOUFFLE
ここも予約していた店だ。


コース料理は2種類あって、スフレばかりの「スフレずくし」と、普通のコース料理。私は後者を。彼女はスフレずくしを。


スフレとは材料にあわ立てた卵白を混ぜて焼いたもの。フタの部分もふわふわの焼き卵白。

この店のメニューは日本語で書かれているので悩まずにすんだ。
が、オーダーを取りに来るおじさんがせっかち。のんびりワインリストを見ていると何度もせかしにきて困った。

アペリティフは、キール・オー・ブルゴーニュ・アリゴテを。

そしてワインは、最初の2日がボルドー、昨日がシャブリだったので今夜はブルゴーニュの赤をいこうと思い、アルベール・ビショーのシャンボール・ミュジニー1997.


スフレずくしにはサラダがつく。


1品目のスフレ。私のコース料理の1品目も同じスフレだ。モリーユ茸のスフレ。

モリーユ茸は独特の風味がある茸。

2つめのスフレはチーズとシャンピニオン。フタの部分に穴を開けておいしいソースを注ぎ込んでくれる。


3つめのスフレはデザートを兼ねている。チョコレートのスフレ。これはかなり美味かったそうだ。


私の方は2品目のメインがこれ。海鮮料理だが名前は見事に忘れた。
おいしい味付けだったが量が少なかった。フランスに来て初めて「足りないぞ」と感じたほど・・・。


最後にデザート。2つの味のアイスクリーム。てっぺんにはホオズキが乗っている。そういえばスーパーMONOPRIXでもホオズキが食品コーナーで売られていた。フランスでは食べるのだろうか???



これにて、パリツアー最後のディナーが終了。。。
いよいよ明日は日本に帰らねばならない。
もっといたいよ~。
  


Posted by Winedays at 22:28Comments(0)フランス

2005年01月30日

パリ4日目:世界遺産モン・サン・ミッシェルへ


今日はパリ市内から日帰りでモン・サン・ミッシェルまで行くことにした。
朝7:30出発の高速バスに乗るため、早起きである。

この時期パリは夜が長い。夕方18時にはもう真っ暗になり、朝は8時過ぎてもまだ暗いのである。朝7時過ぎはまるで日本の早朝5時くらいの感覚。しかも気温は氷点下。

バスにゆられること4時間半。車窓には世界遺産モン・サン・ミッシェルが!

海の砂地に浮かぶ神秘的な修道院。
8世紀に、アヴランシュの司教であった聖オペールが、夢のお告げでこの地に修道院を建てたという。
満ち潮のときには周囲は海に覆われる。

モン・サン・ミッシェルを見渡すレストラン RELAIS ST-MICHEL でランチを。



食前酒は、道中通ってきたノルマンディ地方のリンゴの炭酸入りのお酒、シードル。CIDRE BOUCHE DE NORMANDIE, PRODUCTIONFERMIERE, 0RVAIN PASCAL


このシードルは辛口で、酵母の香りがするためビール感覚で飲めるなかなかおいしい飲み物であった。

前菜はノルマンディー風サラダ。生ハムとキャベツなど。



ふんわりオムレツがこの地方の名物だとか。プレーンオムレツなので玉子焼きのようなものだった。フライドポテト添え。



すごい量のアップルパイ。普通に食べる2倍くらいのボリュームがあった。



食事の後、バスはモン・サン・ミッシェルの間近まで行ってくれた。



我々はモン・サン・ミッシェルを登っていく。
てっぺんまでいけるとのことだ。
見た目にはけっこう高いのでちょっとした登山になるかと思ったが、意外と短い道のりでいける。

階段を登って修道院内部を観光することができた。


日本語を話すフランス人ガイドさんの説明を聞きながら中を一周。
ここは、ゴシック様式とロマネスク様式が融合した建築様式からなり、そのことが歴史文化的に大変貴重なのだそうだ。
てっぺんにたどり着くと、庭園が広がっている。ここは修道僧たちにとって天国を意味するとのこと。


いたるところに彫刻がほどこされた世界遺産見学は圧巻だ。実は観光客が入ることが出来ない部屋があり、そこでは今でも修道院として人が住んでいるらしい。

下山路は海を見下ろす広大な光景。今は引き潮なので海までの距離が10km以上あるが、今夜8時くらいには周囲が海で囲まれてここは孤立するらしい。

これが、モン・サン・ミッシェルの全景。

観光バスがたくさん。。。日本のモード学園など団体がきていて、実は日本人だらけであった。。。

バスはパリ市内に向かう。帰りは5時間かかる予定だ。途中高速道路のサービスエリアみたいなところによる。売店で買い物しよう。

売店風景。飲み物や惣菜がいろいろ売られている。


整然と陳列されたジュース。


日本では見たことがない不思議な飲み物がある。
写真左は見慣れたミネラル・ウォーターだが、右の2つは単なるヴォルヴィックではない。果物のフレーバーと砂糖が添加されたほんのりフルーティな水。ほどよい按配で私は気に入ってしまった。(後日記2012.8.31:その数年後、日本にもフレーヴァーウォーターが入ってきました。エビアンなどフランス産のほか、国産製品も販売されるようになっています。)



この他、フランスのポテトチップスも買い込んでバスのなかで試食。プレーンの塩味で、味付けは日本のよりも濃い。


パリに戻ったのは夜8時。おなかもぺこぺこである。


最初、狙っていた、カフェ・ド・ラ・ペ(CAFE DE LA PAIX)に入ってみたが混んでいて、予約していない我々に対して、1時間待てば席に通す、と言われた。空腹でそんなに待てないので、下の写真の店に向かった。CAFE BAR ROYAL OPERA


この店先では、牡蠣職人が生牡蠣の殻をむいている。
この時期、海の幸のプラトーを是非食べるべしと大薗さんからも聞いていたので、今夜は海鮮三昧といこう!

牡蛎職人が見せてくれた日本語メニュー。プレスティージュ48.5ユーロを注文して2人で食べることにした。

ちなみにこちらがフランス語のメニュー。

最初に、シャンピニオンのサラダを注文。

バルサミコ風の酸味があるソースが美味い。きのこたっぷりとインゲン、トマト。
新鮮なマッシュルームの風味が私好みだ。


そしていよいよ、メイン。これが海の幸のプラトーだ。


生牡蠣が2種類。長い殻のと丸っこい殻のがある。どっちも美味い!日本の牡蛎と違う風味で、こちらの方がシャブリとの相性がイイ!この牡蛎、かなり気に入った。

他にラングスティーヌ(海老)はわりとあっさりした身でそのままではほとんど味がしないのでマヨネーズソースを付けて食べるのがいいようだ。

そして赤いカニ。これはめちゃすごい。中にぎっしりミソが詰まっていて、言葉を忘れてもくもくと食いついてしまう。足の中の身もたっぷり。絶賛のディナーであった。


ワインはシャブリ・プルミエ・クリュ・レ・フルショーム。作り手はラロシュ。


海鮮で満腹になったシメはやはりデザート。

こんがり焼かれたクリームブリュレ。


ヌガーグラッセ。



この店には我々以外にも2組の日本人客がいて、みんなこの海鮮盛り合わせを楽しんでいた。
料理を運んでくるおばちゃんの威勢がよくて、とても楽しめる雰囲気だった。


今日もまた美味しいものに満たされた1日だった。
あと2日で帰らねばならないのが残念。
明日はベルサイユ宮殿やエッフェル塔、最終日はオペラ座に行こう。  


Posted by Winedays at 23:28Comments(0)フランス

2005年01月29日

パリ3日目:クリニャンクールの蚤の市


パリ3日目。今日は地下鉄に乗ってクリニャンクールの蚤の市に出かけよう。
このイベントは土・日・月曜日だけの7時から19時に開催されるフランス最大の蚤の市である。

このマルシェの目玉はアンティーク商品である。狭い路地の両側に数千件の店舗が展開されてい

初めてのフランス・パリのメトロに乗る。切符買うのも行き先確認するのも初めてだが、妻は以前パリのレストランに料理の修行(見習い?)に来ていたことがあるので、何かと詳しい。フランス語もけっこういける。

クリニャンクール駅で降りて徒歩。
店先ではアンティークの家具やグッズ、カトラリーが所狭しと並べられている。
掘り出し物を探して丹念に見て歩くのがおもしろくて飽きることがない。

クリストフルの銀製品がずらりと並ぶ。値段もやはり高価だ。


銀食器のショーケースから目が離せない・・・。


そんな中で、運命的なこの店と出会う。



この店のショーケースの中には、19世紀のコルクスクリューやソムリエナイフがずらりと並んでいた。財布と相談しながら選び抜いた2つがこれ。


清水の舞台から飛び降りる気持ちで大金をはたいて購入。
店のおばちゃんと話しをしてなんとか負けてもらう交渉成立。
実にノリのいいおばちゃんであった。

これらのアンティークなコルククスリューが掲載されている本を、店のおばちゃんが見せてくれた。


様々なコルク抜きが乗っていて、今日購入したタイプもまさに19世紀の道具として掲載されている。
スクリューの形が現在のものと違っていて、見れば見るほど親しみがわいてくる。

結局、蚤の市には半日以上費やしてしまい、地下鉄でホテルに戻ったのはお昼をだいぶ過ぎてからであった。

地下鉄の駅には売店がいろいろあっておいしそうなものを売っている。
今日のランチはそこで調達。
3種のチーズの入ったキッシュと、ミックスサンドイッチ、そしてフランスで最もポピュラーな飲みもの、オランジーナ。これはオレンジの果肉入り炭酸ジュースで、けっこう美味い。(後日記2012.8.31:オランジーナは2011年あたりから日本でも販売されています。)

お腹を満たした後は、またまたデパートとメゾンでみやげ物のショッピング。みやげ物のはずが自分用にもかなり買い込んでしまう。

そして今夜のディナーは、ホテルから予約しておいたワインバー・レクリューズ(L'Ecluse)。マドレーヌ地区にある店で既に店内は満員だった。客はみんな地元パリジャン&パリジェンヌ。地元の人でにぎわっている店を満喫してしまおう!


窓際の席に通された。ワインバーというだけあって、レストランとは異なってわいわいにぎやかな雰囲気。

地元の飲兵衛たちにまざってさっそくワインと料理をオーダーした。この店のメニューは日本語で書かれていて写真もついているのでわかりやすい。

ここでもやはりまず最初にパンがどっさりと出てきた。



ワインは、昨夜に続いて今夜もメルロー。ポムロールのシャトー・ボールガール1999


料理は牛肉のカルパチオ、オリーブオイルとレモン風味。この店の自信作らしいのでさっそく注文。

うわっほー!美味い!!美味すぎる!!なんだこの美味さは!!!
牛肉が非常に美味く、レモンと塩・胡椒だけでとってもおいしい。思い出してもヨダレがでる一品であった。

お次は、ホウレンソウとシェーブルのパイ包み。ホウレンソウは日本で食べるのと違って野草的な味わい。シェーブルの野生的な香りと共にクセのある味わいだ。


まだお腹にスキマがあるのでもう一皿。マグロのシヴェ・シチュー、マカロニ沿え。この店のオリジナルで、オニオン、茸と共に煮込んだものだ。

これがまた極めつけの美味さ!!
世の中にこんなおいしいソースがあったとは!!!。
このソースをからめたマカロニまでもが極上に感じられた。

そしてデザート。ヴァニラ・キャラメル・洋梨のアイスクリーム。


シメはやっぱりエスプレッソ。
この店は全ての器に店名が入っているのが印象的だった。


地元住民で活気にあふれるワインバー、レクリューズは、料理もとびきり美味しい素晴らしいお店でした。

非常にいい気分でお店を出て、隣にあるマドレーヌ寺院のライトアップされた神々しい姿を見ながら、ホテルまで歩いててくてく戻った。

パリはいい街だなぁ。
  


Posted by Winedays at 23:28Comments(0)フランス

2005年01月28日

パリ2日目:ルーブル~ステラ・マリス


ふかふかベッドで爆眠することができ、朝は心地よい目覚め。

1月28日、早速ホテルの朝食へ。
バイキング形式で、パンは何種類もたくさんある。ハード系のパンが好きな私は固いのを2種類ほど。クロワッサンや甘いパンもあった。
驚くべきことは朝食に野菜がほとんどない。人参の千切りしかない。そういえばこの人参千切りは、鹿児島のブラッスリー・ヴァンダンジュで付け合せに出たことがあったっけ。なるほど、本場パリではこういうのをよく食べるんだなあ。(ちなみに人参千切りはパリのスーパーでも普通に売られていた。)
で、それ以外、朝食バイキングに野菜がない。あ、モッツアレラチーズとトマトを重ねたものはあった。でもレタスとかジャガイモとかキャベツとかは朝食で見ることはなかった。あるのは、生ハム(すごく塩からい)、ソーセージ、各種ハム、ベーコン、白身魚の燻製(これは私のお気に入りになった。スーパーでも売られていたのでパリでは定番?)、ゆで卵、スクランブルエッグ。
ジュースは各種いろいろあって、エビアンも。またヨーグルトもプレーンから甘いタイプ、ジャム入り、ドリンクと何種類もあるので毎朝違うタイプを楽しむことができた。プレーンでも酸が強いもの弱いものいろいろだ。

さて、美味しい朝食をがっついたため朝から満腹になってしまったが、今日はルーブル美術館へ。
天気はあいにくの雨である。
下の写真のようにこんな広い道でも一方通行。パリは一通が多いのが特徴だ。


ルーブル美術館入り口はガラスのピラミッド。
ここで切符を買う。入場料は8.5ユーロ。1000円ちょいだ。中にはいるとエスカレーターで地下へ。


驚くことに館内での写真撮影は禁止されていない。
日本ではどこにいっても撮影禁止だが、フランスはふところが広い。というか、フランス人は悠長である。すばらしい!

有名な作品には人が群がっている。これはミロのヴィーナス。携帯電話で撮影する人もかなりいた。


館内はとてつもなく広い。一日では回りきれないくらいで、我々も何度も遭難しかけた。階段が迷路のようになっている。

モナ・リザの絵はこちら。と親切な案内も出ている。



さて、モナ・リザは・・・すごい人だかりができている。


なんとか最前列までもぐりこんで撮影。


階段を登ったり下りたり、けっこう疲労する。
館内でカフェを見つけてお茶することに。CAFE MOLLIEN。ジュース1杯4ユーロ。

再び館内を散策。半地階から3回まであり、さらにシュリー館、ドゥノン館、リシュリュー館と3つに別れている。とにかく広い。
フェルメールの「レースを編む女」も無事見つけて観賞できた。

あっというまにお昼を過ぎていたので、ルーブル美術館の近くを散策して、CAFE BAR LE THERMIDOR に入る。パリにはこういった感じの店がたくさんある。軒先を出して、ガラス張りなので店内の様子がよく見える。明るい雰囲気だ。ある店はカフェ・バーと名乗っていたり、ある店はブラッスリーと名乗っていたり様々。どの店も小洒落た店構えだ。


Bonjour!と店に入ると明るく挨拶を返してくる。
メニューを見ながら隣の客が食べているものを見てビックリ、サンドイッチが巨大だ。サラダも特盛りだ。ひえええあれ全部一人で食うのか!?

これは一人前のサンドイッチ+サラダ+オニオンスープ。とても量が多いので1人前を2人で食べた。


しかし昨夜のメインディッシュの魚のでかさといい、このサンドイッチのでかさ(小ぶりのフランスパンまるごと1個)といい、フランス人は大食いのようだ。それでも皆スタイルがいい。なんでこんなに食って太らないのだろう?(これもフレンチパラドックスの一種か?)
町で見たフランス人は皆が映画俳優のように見える。

また、このカフェバーでは、フランス人は噂に聞くように昼間からワインを飲んでいた。カラフェ売りしている白ワインが人気のようだ。水代わりに飲むというのは本当だったのか。。。

ちなみにサンドイッチ5.5ユーロ。オニオンスープ6ユーロ。サラダ5.5ユーロ。

このあと、いったんホテルに戻り、デパートで買い物へ。どの道中、日本食屋の軒先にこんな看板を見つけた。

おもいっきり日本語だ。しかもきつねうどんとカレーライスがセットっていったいどういうセットだ!?そんなに食わないぞ。やはり大食いフランス人向けなのか(笑)。

ホテルの隣に、いや正確にはホテルのあるビルの1階に、AUTOUR DU VIN というワインショップが入っていた。

さっそく入ってみると、当たり前だけどワインがずらり。
日本ではワインショップは探さないとなかなかないのだが、パリでは街中にワインショップがあり、それだけでも私にとっては天国に思えた。しかも店構えがイイ。

この店ではワインは買わず、ワイン関連グッズを購入。下の写真である。

これ、前々から探していた色紙なのである。
鹿児島の「ソムリエ秋葉」の壁に飾られているものと同じだ。(デザインはもちろん違うけど)
この店では何種類ものデザインの色紙が売られていて、その中から一番気に入ったのがこれ。色的にも華やかで、絵的にも動きがあってイイ!59ユーロでゲット。

その後、三越パリや、高島屋プランタンで買い物。この時期はバーゲン期間で、ブランド品が半額セール目白押し。

また、オペラ通りでミシュランのショップを発見して入る。
自分用にカジュアルなミシュラン腕時計を購入。パリ時間がわからなくて不便だったので、かわいい時計を旅行記念に買うことにした。

さて、夜は、あらかじめインターネット経由で予約していたステラ・マリスSTELLA MARIS へ。
しかしここに行くにあたってトラブル発生。
ホテルで、店までどのくらいかかるか尋ねると、タクシーなら15分くらい、と教えてくれた。他の日本語が通じるサービスカウンターでも同じ回答だった。そこで20分前にタクシーをドアマンに頼んだのだが、タクシーが全然つかまらない。
後から聞いた話では、フランス人は働かない人種で、週末はタクシー運転手の多くが休んでいるので絶対数が少ないそうだ。しかもタクシーの予約という制度はなく、走っているのを掴まえるしかないので、結局30分以上待ってようやくタクシーに乗ることが出来たが、当然店には遅刻・・・。通常30分も遅刻すると予約キャンセルとみなされるらしいが、なんとか間に合った。

ステラ・マリスは、ブラッスリー・ヴァンダンジュの大薗さんのオススメでもあった。
また、ガイドブックでは、神田うのさんがパリに行くたびに寄る店として書いてあった。まだミシュランの星はついていないが、もっとも星つきに近いと言われる人気急上昇中のレストランである。
(後日記2012.8.31:その後2006年にミシュランの星☆を獲得しています!)

そこのシェフは日本人、タテル・ヨシノさん。。。のはずだが今日は別の店で働いているとかでまたまた会えずじまい。しかし、松岡さんという日本人ソムリエがいらっしゃって、非常に丁寧で親切なサービスをしてくださった。
パリ事情などもいろいろ教えてくださり、楽しい雰囲気を演出してくださった。
一流のサービスはやはり素晴らしい。

今日のオススメを聞くと、まずは旬のトリュフ、ということでトリュフメニューを2つ。

料理名はこれまた記録する暇がなくここに正確に書くことができないのが残念だが、その味はすごーーーーく美味であった。
トリュフの使用量がただならぬ量で、厚さ2-3mmの超厚切りがこれでもかというくらいにかけられている。ほとんど丸齧りだ!!。
トリュフの香りはきのこ好きの私でなくともうっとりする妖艶な香りで、熟成したコルトンのようなニュアンスと、熟したメルローの土っぽさを彷彿とさせた。

今日のワインは、やはり奮発して、シャトー・フィジャック1985!!

我々はメルローが好きなので、今日はボルドーの右岸地区から選ぶと決めていたが、こんなすばらしいワインがあると知って迷わず選択。値段も200ユーロくらいでレストラン価格とは思えない嬉しい値段だ。

トリュフ料理は前菜。
その後にメインなわけだが、これがまた、昨夜を上回るすごいボリュームある料理!!

鴨肉のパイ包みは中にフォアグラや鹿肉のミンチなども使われた贅沢きわまりない一皿。
熟成したボルドーと絶妙のマリアージュを楽しめた。・・・のはいいのだが、想像以上のすごいボリュームであった。
あまりに満腹限界に達してしまい、もったいないことに一切れ残してしまった。。。
嫁さんはオマール海老やホタテ、白身魚などの海鮮のポワレを注文したのだがこちらもてんこ盛りですごいボリューム。
普段ならいくら食べても得意の別腹でデザートを平らげるハズの彼女も、今日ばかりはデザートを注文せずに最後のエスプレッソに飛びついてしまうほど。。。

本場フランス料理のフルコースがこんなに量が多いということを身にしみて感じさせられるディナーであった。

ソムリエの松岡さんは、最初からそれを察してか、「デザートの注文は、メインを食べ終わってからにしましょうか」と言って下さっていたが、そのわけがよくわかった(笑)。

なお隣の席には常連とおぼしき洒落た姿の日本人男性がスマートに食事を楽しまれていたが、料理はハーフサイズ(デミサイズ)で注文されていた。このメインディッシュは一人で食べきれる量ではなく、取り分けて食べるのがいいように思えた。
きっとフランス人はぺロリと平らげるのだろう。おそるべしフランス人の胃袋。

☆なお、ステラ・マリスでの食事の写真は、デジカメのホワイトバランス設定に失敗して色が正しく再現できません(涙)。このまま載せるのはお店に失礼かと思い掲載を躊躇しています。料理はどれもおいしかったです。トリュフも最高でした!
  


Posted by Winedays at 23:27Comments(0)フランス

2005年01月27日

新婚旅行 フランス/パリ到着





新婚旅行でパリへ!!

2005年1月26日、朝一番の飛行機でまだ暗い福岡空港から成田へ向かう。実は何を隠そう、この新婚旅行は私にとっては初めての海外旅行なのである。12月の結婚準備の最中にパスポートを作り、未だかつて経験したことのない12時間ものフライトに挑むハメになった。

成田からパリまでは直行便(11:50発のNH205便)。

飛行機はANA。
機内の席は国内線と同じ席幅で、けっこう窮屈である。3人席の窓側2席が我々。通路側にも乗客がいるのでますます動けない。

いざ飛び立つとまもなく機内食である。
その前に食前酒、ではなくて食前の飲み物のサービスがやってきた。ジュースなどもあるが私はもちろん赤ワインを。

ヴァン・ド・ペイのカベルネ・ソーヴィニヨン2003。フランスワインである。作り手が誰かなど記録する余裕もなく、プラスチックのコップに注いでぐびぐびと飲む。フルーティなスタイルの飲みやすいワインだ。

次いで機内食がお目見え。2種類のうちから選べる。

天丼。サラダ、パン、デザートにミネラルウォーターがついている。

食事の時にも「お飲み物はいかがですか?」と聞かれるのでまたしても迷わずワインを。今度は白ワイン。ヴァン・ド・ペイのシャルドネだ。


私の好みからいうと赤ワインの方がおいしかった。


飛行機は日本海からロシアへ。
窓からは雪山の壮麗な景色が目にまぶしい。


機内では、映画や音楽、テレビゲームを楽しむことができる。私は麻雀と将棋にはまってしまった。麻雀そのものはほとんどしたことがないのだが、パソコンでなら麻雀ゲームの経験があり、機内に持ちこんだ本を読む暇もなく延々ずーーーーっと麻雀にあけくれてしまった(笑)。このおかげで12時間という時間は、暇をもてあますということがなかった。
やがて機内は照明が落とされ、窓を閉めてくださいとアナウンスが。これは「寝ろ」ということだなと思ったものの、狭いうえに座ったままではなかなか寝付けることが出来ず、結局ひたすら麻雀にあけくれたのであった(笑)。

やがて再び機内は明るくなった。起きろという意味だろう。
窓の外は北欧のこれまた雄大な地形が。



すると、2回目の機内食が登場。待ってました!!パスタとパンとフルーツ。



先ほど飲んだ2本のワイン(ミニボトル)が予想以上に酔いをもたらしてくれたので、ここではワインはガマンして水を飲んでおこう。

通路側でないとトイレにいくのも一苦労。そんな12時間のフライトもなんとか終了。
パリのシャルル・ド・ゴール空港に到着だ。

白いトンネルチューブの中を移動道路で移動していく。東京の空港に比べるとなんか工場みたいというか、東京ディズニーシーのアトラクションの中に入っていくような異様な雰囲気だ。あとから知ったのだが、この空港の第2ターミナル(ANA)だけがこんな感じらしい。エール・ド・フランス(JAL系か)のターミナルは東京に負けないくらい綺麗とのことだ。しかもそっちは機内も広いとか。

空港でまずはトイレへ。ここで早くもビックリすることが。フランスのトイレは、男性用小便器の高さが異様に高い!!フランス人は皆足が長いってことを強烈に思い知らされた。私はなんとか用を足せるのだが、身長の低い日本人は背伸びしないとお○っこできないぞ。

空港からはバスでホテルへ。
機内で寝てないので異様に眠い。
ホテルについたのはもう19時(フランス時間)。日本時間に直すと、夜中の2時である。眠いのも当然だ。

ホテルは、オペラ座近くにあるスクリーブ(Scribe)。普通に泊まると、1泊500ユーロ(約7万円)もする高級ホテルである。

ホテルの外観も美しい。写真では見えないが各窓の上部には人の顔の彫刻が掘られている。それはまるでルイ・ジャドのワインのエチケットのような感じであった。

パリ市内の観光中心はオペラ座あたりなので、このホテルの立地条件はなかなか良い。ルーブル美術館もエッフェル塔も凱旋門もシャンゼリゼ通りも、皆歩いていくことができた。

このホテルの特筆すべき点はベッド。高さも高くて横幅も広い。横たわると体がベッドにめりこんでしまうほどやわらかい。しかも枕も一人あたり6個くらいついている。おかげで毎晩熟睡することができた。

また、フロントやコンシェルジェの人たちも非常に親切に対応してくださった。ちなみに皆英語が堪能なので、こちらのかたことの英語でもなんとか意思の疎通を図ることができる。

さて、夜飯がてら町に出よう。
ちなみにパリの気温は非常に寒く、ほとんど毎日0度前後である。

本で目をつけていた「ラヴィニア(LAVINIA)」というワインショップを早くも発見してさっそく立ち寄る。
日本人ソムリエがいるはずだが、店員はみなフランス人ばかり。仕方ないのでここで最初の英語を話すこととなった。
...Excuse me. May I ask you ? I've read japanese book about this wine shop. Japanese sommelier is working here ?...
ここの店員さんも英語を話せる。というかパリではほとんど全ての場所で英語が通じた。通じなかったのは、空港の交番くらいだ。
で、その日本人ソムリエとやらは今日はホリデーをとっているらしい。次に来るのは月曜の5時だとか。「She」と言っていたのでどうやらソムリエールらしいこともわかった。
また、ここラヴィニアにはレストランもあるのでそこでディナーを、とたくらんでいたのだが、なんと今日はクローズ。。。ひええ~どこで食べようか~。

その後、オペラ座を横目で見ながらギャラリー・ラファイエットというデパートまで歩く。デパートならレストランもあるのでは?と思ったものの、ナイ!!あったけどもう閉店時間だったような気もする。仕方ないのでとりあえずここで最初の買い物。エビアンを2本買った。ユーロ札をくずさないと、明日朝枕の下においておくチップもない。


ホテルのレストランで食べよう。ということにして、スクリーブに戻る。
このホテルには2つ星レストラン、LE MUSEが入っている。ガイドブックにも持っている高級レストランだ。今日の服装はラフなのでふさわしくないと思い、併設されているややカジュアルなレストラン、ル・ジャルダン・デ・ミュゼ LE JARDIN DES MUSES へ。

入ると客が一人もいない!!貸切りか!?

アペリティフにシャンパーニュを注文。初日なので奮発してモエ・シャンドンを。

また、ここに限らずフランスではパンが大量に出てきた。

パンは食べ放題みたいである。

ワインリストのワインは、聞いたことがないものばかりでちょっととまどった。いわゆる有名シャトーものではない。
しかも、私はオー・メドックのワインを注文したのだが、どういうわけかペサック・レオニャンのワインを持ってきて、同じようなおいしいワインだからこれでいいか、と言う。どうやら在庫がなかったらしい。値段も同じ45ユーロでいいという。このドメーヌ・ド・ラリヴェ(Domaine de Larrivet 1999, PESSAC-LEOGNAN)というワインを私は知らなかったが、あとから調べてみると、シャトー・ラリヴェ・オー・ブリオンのセカンドラベルらしい。(日本で買うと2500円くらいらしいので、お店で45ユーロというのは安くはない)


味わいは熟成感が感じられ、まるでブルゴーニュのようななめし皮~獣香とハーブが漂う繊細なタイプ。
さすがオススメしてくるだけあって、見事な美味しさだ。飲み頃という点を把握しているのだろうなと思った。

前菜は生牡蛎を使った一皿


と、エビとアボガドのサラダ。


いやいや、本当はこんな簡単な料理名ではなくて、いかにもフランス料理というゴージャスな名前がついていたのだが、注文を決めるやいなやメニューを持っていかれてしまうので記録する暇がなかった。
これは他の店でもそうだった。料理名は皆目思い出せない。。。

フランスでは何種類もの牡蛎がある。評判がいいのは丸い牡蛎であるが、今日の牡蛎も美味い。日本の牡蛎とは明らかに違って、身が小さいしぺっちゃんこである。しかしフォークを使って殻からはずすのは簡単。
レモンをかけて食べる他、フランボワーズソースみたいのをかけて食べた。甘酸っぱいソースだ。
エビの方もさりげなく美味い。

メインは、サーモンのグリル。


と、白身魚のソテー


2人とも魚料理をメインにしたのだが、どちらも魚がとてもでっかい!。超ジャンボでなんともボリュームたっぷりであることに驚いた。たった2皿でもこんなに食べると満腹になってしまう。

ソースは、比較的おとなしい味付け。クセがないというか、スパイスも控えめというか。もっとハーブとかガンガン効いているのかと思っていたので意表をつかれた。しかしこの自然な味付けが不思議と美味いのだ。

もちろんこのあとデザートが登場する。

アイスクリーム。ヴァニラと、ベリー系アイスと・・・なんだっけ忘れた。


見るからに美味そうなパリブレスト。


このディナーが、5泊7日のパリグルメツアーの記念すべきスタートとなったのでありました。。。
今回のツアー(新婚旅行)はホテル+飛行機だけ予約し、あとは自分たちで自由に行動するというもの。
その自由行動をめいっぱい楽しむのだ!!

時差ぼけは特になく、夜は爆睡しました。
  


Posted by Winedays at 23:28Comments(0)フランス